Exhibition
Room 1個展
「追悼 首くくり栲象」
窪寺雄二
会期:2018.11.13(TUE)- 2018.11.18(SUN)
12:00-19:00(最終日16:00まで)
古沢宅と云うパフォーマーが60年代から特異で、極限的な表現活動を繰り広げていた。
彼に出会ったのは80年代初めころだが、すでに私の中では伝説のパフォーマーとなっていた。
その後、「古沢宅」が「首くくり栲象」に変わる頃、一時、私は美術から遠ざかっていたのでその時のことは知らない。だからこそ、なぜ「首くくり」なのか?どうして「栲」なのかを知りたくて、伝説の古沢宅時代のパフォーマンスのことも含めて、首くくり栲象に至るまでの年譜を書いてもらおうと栲さんに申し入れたことがある。が、なかなか筆を執ってもらえなかった。
当たり前であろう。表現者は表現することが仕事であり、残すのは私の仕事であった。
それに気が付いたのは彼のいなくなった今である。私の怠慢で聞き取りをすることもせず今に至ってしまった。
栲さんの多種多様な表現活動の中からすれば、今回の展示は栲さんの本の僅かな記録でしかない。しかし、私の栲さん(宅さん)への思いを込めた展示でもある。
伝説は伝説のままにしておくのが良いかもしれぬ。
協力:アトリエ シャテーニュ
窪寺雄二プロフィール
1955年東京生まれ。
1980年美学校、最終美術思考工房終了。
2000年頃から独学で写真を学び、現代美術におけるイベント、舞踏、アングラ演劇を中心に取材し続けている。
2006年グループ展「第六観」(ルーニィ)。
2008年二人展「バンシキの記録」(中野光座ロビー)。
2011年個展「反閇(へんばい)」(ルーニィ)。
2014年個展「once upon a time中野光座と劇団バンシキ」(ルーニィ)
2015年三人展「東京ー街 人 花」(ルーニィ)