Exhibition
Room 1個展
累増を食んで
江良 友理菜 / Yurina Era
会期:2019.07.02(TUE)- 2019.07.07(SUN)
12:00-19:00(最終日16:00まで)
累増を食んでという作品は
石切場を中心にそのまわりにある人間と石との接点について、
テーマによって異なる視点で切り取って表現した作品です。
山の断面から語られるのは、削られた物質的な石という側面よりも
寧ろその背後に太古から石と関わってきた過去から受け継がれてきた人間の歩みの痕跡でもある。
それはこの地球に生まれた人間が脈々と自然物とどんな関わりを持ってきたのか、どんな価値を見出してきたのか、
削られた過去の石達、役目を終えた石切山はどんな形を成して今も人間の生活へ溶け込んでいるのか。
イタリア北部の大理石採石場や、日本の千葉の鋸山、岡山県の犬島、神奈川県追浜、石川の滝ヶ原石切り場等、各
地の山々や採石場を撮影している。削られた山達の石の断面は人工と自然物との狭間で独特の造形を残している。
今も続く人間と自然物の関わりについて、そしてその密接性についてを、
風景や石のディティールを中心にフィルムカメラで撮影し、銀塩プリントで表現しており、
石から覗き見える人間の自然の中での営みや歴史についてアプローチしている。