Exhibition
Room 2個展
記憶のゆくえ
井上麻由美
会期:2024.11.21(THU)- 2024.12.01(SUN)
12:00-19:00(最終日のみ16:00まで)
井上麻由美は、写真や織の技法を用いて制作する造形作家です。
本展では、織ったネガフィルムをゼラチンシルバープリントで現像したシリーズ「光の模様」、本・楽譜・故人の資料などを織ったシリーズ「模様」を展示します。
作品に用いる素材には、知らない誰かのプライベートな思い出や物語が満ちています。 糸を積み重ねて布を生み出す「織」は、時間の蓄積を象徴する技法です。 私が作品で扱う「時間・記憶」を伴う素材と相性が良いと感じています。 素材に流れる時間・記憶を丹念に織り込みながら、作品として新しい物語を甦らせる。それは、痕跡を私に残してくれた人々の人生そのものを称賛し、誇りを与えることに繋がると思っています。そこに立ち現れる人の姿は、知らない誰かであると同時に、自分と多くの共通点を持ちます。過ぎ去った私たちの記憶は何処へ行き、他者とどう関わり続けるのか。記憶の繋がりによる生命の永続性を問いかけようとしています。
会期中、11/23(土)に松本路子さんをゲストスピーカーにお招きして、トークイベントを開催いたします。
参加をご希望の方は、下記リンクよりお申し込みください。
尚、定員に達し次第受付終了となりますので、お申し込みはお早めに。
イベント後にはお飲み物をお出しして、ご参加のみなさまとお話ができるお時間を設けております。
〈井上麻由美 トークイベント〉
11月23日土曜日 16:00〜 参加費おひとり様500円 定員:10名
参加ご希望の方はこちら→ https://form.os7.biz/f/8a82cf2d/
光の模様 #5 加藤家
織った古いネガフィルムをプリントしたもの ゼラチンシルバープリント / 2023
イメージサイズ 35×35cm ed.3 プリント制作 : 住田泰俊
光の模様 #6 加藤家
織った古いネガフィルムを撮影したもの ラムダプリント / 2023
イメージサイズ 15.6cm× 15.6cm ed.10
略歴:
井上麻由美は、写真や織の技法を用いて制作する造形作家。
2018 -2022 年までフランス・パリを拠点に活動。(2020 -2022 年は文化庁新進海外芸術家派遣制度にて滞在 ) 福岡県生まれ、現在は横浜を拠点に活動。
–受賞歴・助成歴・アーティストインレジデンス-
2012 女子美術大学美術館賞
2018-2019 女子美パリ賞・パリのアーティストレジデンスCité Internationale des Arts 滞在
2020 Luxembourg Art Prize 2020 ファイナリスト
2020-2022 文化庁新進海外芸術家派遣制度にて2年間のフランス・パリ滞在研修
2021 フランスのヴェリエール・ル・ブイソン市の現代美術センターAndré Malraux 滞在
-パブリックコレクション-
清里フォトアートミュージアム「ヤング・ポートフォリオ」(2020、2023年度)
女子美術大学美術館