少しずつ暖かくなってまいりました。
春の到来を、3月はルーニィを安田さんのBotanicalでお迎えします！

これらの花は、１９世紀の湿板コロジオン写真処理で製作しました。
写真が誕生して１７０年がたちました。
いまやフィルムを淘汰して、デジタル画像が主流になりつつあります。
しかしながら大量消費で生まれるデーターには、人間の持っている本能として物質（オブジェ）として手で触れる事はもちろん、目で触れる触覚性などが忘れ去られているように感じます。
これらの撮影に要した時間は現在のフィルムの感度１００分の１なので、
必然的に長時間露光になり、より被写体の向こうにあるイメージを読み取ることが出来ると思います。

＊本作は１点ものです。全てお求めいただけます。

Wet plate collodion
(湿板コロジオン)
１９５１年、イギリス人のフレデリック・スコット・アーチャーによって発明された。
ガラスを支持体として、ヨウ化コロジオン液を均一に塗布し、硝酸銀溶液に漬けて感光性を与え、湿った状態で撮影する。
乾いてしまうと現像処理ができなくなるので、撮影には暗室道具一式を持ち運ばなければならなかった。
ガラス板の裏側に黒い布などを当てると、白黒が逆転してポジ画像として見える。