Exhibition
Recommend wall企画展
Asian Scrapbook
Giulio Napolitano(ジュリオ・ナポリターノ)
会期:2022.08.29(MON)- 2022.10.02(SUN)
12:00-19:00(月曜休廊・最終日16:00まで)
イタリア、ローマ在住の写真家 ジュリオ・ナポリターノさんの作品をリコメンドウォールにて紹介いたします。
以下は、ジュリオさんステイトメントの日本語訳です。
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本作は、2008年〜2013年にかけて、プラスティック製の中判カメラ ホルガで撮影されたものです。
ホルガは全てが、レンズまでが、プラスチックでできたカメラです。
誤解を招くといけませんので説明をすると、よくあることですが作品について話をする度に、どのような機材で撮影したのかを聞かれます。それはまるで使用した機材や手段によって、その瞬間に永遠性を与えられるかのように。
私にとって大切なのは、自分と自分を取り囲む現実の世界です。
ペンや、鍬が使う人によって結果が異なるように、どんな高級カメラもそれ自体が何かを為すのではなく、それを持つ人がどう使うかによって変わってきます。
高級機材の対極にある機材がお勧めする美しさではなく、自分の考える美しさを創造するにはカメラオブスキュラやピンホールカメラのようなカメラです。
ホルガで撮影する理由は、普段仕事で使用する重たい機材を置いて、自分の作品のために気持ちを切り替え、自由で創造的な可能性を追求したいからです。
ホルガのファインダーを覗くと、視野が狭く悪く見えます。
ホルガの振る舞いは私を初心にかえらせます。
技術ではなく、もっと精神的な部分で。
人やものに敬意を表して構図を決めることだったり、シャッターを押すと現実と光がフィルムに定着して二つの世界が得られることに魔法のように感じたり、初めてカメラに触れた時のような気分になるのです。
本作は、ホルガで撮影した他の作品と同様に、長期間取材を重ねたジャーナリスティックなものではなく、瞬間を焼き付けた成果だと強調したいです。一つ一つの作品は、個々のもので、前後の関係はない*セレンディピティで、私の周りで起こることに対する「目」だけが、美と私を融合して瞬間を捉えさせてくれました。
セレンディピティは心が世界を受け入れようとする時、発動する実にスピリチュアルなことです。
全てのイメージが世界そのものです。
魅力的に見る方を引きつけると信じています。
自分の身の回りを全て支配することはできません。私の作品は偶然の出会いの写し鏡です。
未知なる美しいものに出会いたいなら、永久に求めて捉え続けるしかないのだと考えます。
*セレンディピティ:別のものを探している時に偶然に素晴らしい幸運に巡り合ったり、予期せぬ素晴らしいものを発見したりすることのできる、その人の才能、その見つけたものをいう
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I’m an independent photographer based in Rome, Italy, available for assignments.
I had been working for the Agence France-Presse since 2003 and my work has also appeared in such publications as Le Monde, L’Express, International Herald Tribune, Time, Newsweek, USA Today, Der Spiegel, Internazionale, Corriere della Sera and other magazines and newspapers worldwide.
At the moment I’m contractor photographer at Food and Agriculture Organization of the United Nations
I was born in April 1972.
展示をしている作品は全てご購入いただけます。
エディション3です。
¥30,000-(tax out)