万年筆インクは文字という短い線を描くための道具ですが、
青系インク単色の瑞々しさやバリエーション、
水との化学変化にて表出する思いがけない色あいに、新大陸を見るような喜びを感じます。
ここへ純粋に浸るには、わたしという人間による虚飾を抜き取りたく、
どこまでも無意識に線を引いた作品もあれば、
「自分ではないもの」の力を借りる試みもしています。
雨が降れば天にかざし、花があれば露をもらい、絵を仕上げてもらいました。