写真家・兼本玲二さんは、アメリカ西海岸の施設で一匹のゴールデンレトリバーと出会った。

名前をルーファスという。

「ルーファスはどんな風に世の中を見ているのか」

彼にカメラを持たせてはどうかと思い至り、彼の首にカメラを下げ、シャッターを兼本さんが押すというの共同作業が始まった。

カメラを提げたルーファスに興味を持つ人々、人にカメラを向けられると表情をこわばらせることもあるが、相手はルーファス。人々はリラックスし、もしくは気にも留めない。

また人間にはわからない、犬同士の表情というのも見える。

いたずらっ子のような実験的な試みから始まった、ルーファスの見る世界をご高覧ください。