Exhibition
出会いは、岡山での出張ルーニィ展だった。
同じ方に髪を切ってもらっているという、稀有なご縁でつながり、展覧会へ遊びにきてくれた。
「ぼっけー素敵な陶芸家さんなんじゃ」という、美容師さんの言葉。
不躾ながらアトリエにお邪魔することを許していただき、胸にワクワクしながら伺った。
その人は、伊藤環さん。
シンプルで手に馴染む器がたくさん製作されており、それらは飾らない彼そのものだと思った。
しかしその中で興味を惹かれたのは、陶器でできた大きな洗面器
聞くと、フランスの洗面器の形を気に入って、デッサンしているのだと言う、陶器で。
「僕が初めに作ったものだと、水を注ぐとものすごくはねて、何か違うのです」
かくして伊藤さんは7つもの洗面器をデッサンしていた、陶器で!手を使って!
なんという人。その執着、こだわり、集中。
少し怖くなると共に、一気に伊藤環という人に、作家に魅かれ、ぜひ展覧会をルーニィで開いてほしいとお願いしていた。
「お知らせ用に」と送られてきた作品はチューブ!
中身がパンパンのもの。絞られた後のようなもの。
日々の中で変化していく形を、土を使い、手を使い、火を使って。
ああ、だめだ。
好きだ。好きすぎる。
伊藤さんの作るものは、長い長い歴史の中の人々と「もの」を通して対話する作品だった。
(ルーニィ 杉守加奈子)
同じ方に髪を切ってもらっているという、稀有なご縁でつながり、展覧会へ遊びにきてくれた。
「ぼっけー素敵な陶芸家さんなんじゃ」という、美容師さんの言葉。
不躾ながらアトリエにお邪魔することを許していただき、胸にワクワクしながら伺った。
その人は、伊藤環さん。
シンプルで手に馴染む器がたくさん製作されており、それらは飾らない彼そのものだと思った。
しかしその中で興味を惹かれたのは、陶器でできた大きな洗面器
聞くと、フランスの洗面器の形を気に入って、デッサンしているのだと言う、陶器で。
「僕が初めに作ったものだと、水を注ぐとものすごくはねて、何か違うのです」
かくして伊藤さんは7つもの洗面器をデッサンしていた、陶器で!手を使って!
なんという人。その執着、こだわり、集中。
少し怖くなると共に、一気に伊藤環という人に、作家に魅かれ、ぜひ展覧会をルーニィで開いてほしいとお願いしていた。
「お知らせ用に」と送られてきた作品はチューブ!
中身がパンパンのもの。絞られた後のようなもの。
日々の中で変化していく形を、土を使い、手を使い、火を使って。
ああ、だめだ。
好きだ。好きすぎる。
伊藤さんの作るものは、長い長い歴史の中の人々と「もの」を通して対話する作品だった。
(ルーニィ 杉守加奈子)
Room 2企画展
伊藤環 A面とB面の仕事
伊藤 環
会期:2023.07.18(TUE)- 2023.07.30(SUN)
12:00-19:00(月曜休廊 最終日16:00まで)